1999.11.3 アルシオン Zepp TOKYO

「REYNA de REYNAS de ARSION」(レイナ・デ・レイナス・デ・アルシオン)入場式
「REYNA de REYNAS de ARSION」
4人が各コーナーに控え常にリング上は2人以上が闘う。タッチは誰にしても自由。最後に一人だけ勝ち残る。
というメキシコのAAAで行われていると言う特殊なルール。
今回AKINO、藤田の欠場により一回戦は4人ではなく3人の4組で行いその勝者4人が決勝をした。
1回戦Aブロック(時間無制限) 浜田文子  VS  M・アパッチェ  VS  L・スター
○浜田(12分30秒、エビ固め)リンダ×    ※ウラカンラナを切り返す
○マリー(13分55秒、片エビ固め)浜田×   ※みちのくドライバーII
まずはこの特殊なルールの試合を本場のメキシコ出身のレスラーでご覧下さいって事であろう
この3人によるオープニングマッチ。
観る方も構えてしまっていた空気が伝わったのか3人ともちょっとぎこちない。
タッチされるまではどちらの味方でも敵でもないのだがリンダのダブルの要求にマリーが応えて
文子ピンチ!しかしその逆もあり、つまりは早い者(先に要求した者)勝ちで
全員味方にもなり全員敵にもなるってことで…。
なんとなくこの試合のもつ独特の展開がわかったが
ちょっと日本人の「義理人情」の感覚からするとなじめない気が…
4人でしっかりやればもっと面白いのかもしれないが
それはそれでまたわかりずらいような気もするし…
今回無理に3人でやっているので1人いなくなった時点で唯のシングルマッチになって
しまっているわけでこれを面白く見せるにはかなり頭使わなくていけないだろう。
文子もひざが故障中とは思えない動きだったが(リング上以外は引きずって歩いていた)
責められている時間も長くマリーの過激なみちドラIIで沈む。…残念。
1回戦Bブロック(時間無制限)    玉田凛映  VS  三田英津子  VS  下田美馬
○三田(14分55秒、片エビ固め)玉田× ※デスバレーボム
○三田(17分50秒、試合放棄)下田×  ※試合放棄
 ラスカチョの二人に玉田というこのカードでは
 はじめから展開は読めたように
 ほとんど2対1のハンディキャップマッチ。
 入場するなりゴング前に下田を奇襲する玉田しかし、あっという間に
 つかまってしまう。
 試合は三田が玉田に勝ったところでラスカチョ対決が観られるかと
 思ったら下田がマイク
 「ウチらは小川さんにはめられた。今回はエツに譲るよ」と試合放棄
 
 アルシオンの中では唯一全女系ファイトを色濃く残す玉田は
 実はラスカチョとやることで光れるはず。
 アジャとのタッグで当たって欲しいとこです。
1回戦Cブロック(時間無制限)   C・奥津  VS  C・ASARI  VS  矢樹広弓
○ASARI(7分12秒、逆さ押さえ込み)奥津×
○矢樹(7分24秒、首固め)ASARI×

今回のこの試合形式をもっとも面白く体現できたのが
この試合だった。
まあ前のラスカチョで会場も暖まっていたせいもあるが
やはりなんといっても奥津のキャラがこの試合を
面白くさせていた。
自分で出ておきながら何もせずに矢樹にタッチ
その後ASARIのタッチ要求をコーナーポストに隠れ拒むなどする。
当然、そのツケはダブル攻撃となってかえってくるも
切り返してふたりをならべてムーンサルトに
2回連続成功するも調子に乗って3回もやるからすかされたり。
最後もASARIが奥津をフォールして勝った瞬間
立ちあがったASARIを矢樹が丸め込むという
ずるがしこい(っていうか絶対狙って行くべき)展開。
試合後も「ずるいよおまえら」ってカンジの奥津に
試合を楽しんだってカンジのふたりでした。
1回戦Dブロック(時間無制限)   吉田万里子  VS  二上美紀子  VS  府川唯未
○府川(4分22秒、変形三角絞め)二上×
○吉田(16分7秒、胴絞めチキンウイング・ネックロック)府川×

府川は瑞江につづき二上に二連勝!
この組もサブミッションチームという意味で
ある種独特の雰囲気をかもしだしていた。
しかし、やはり試合はシングルマッチの連続と言うカンジで
この試合形式を生かしているとはいいがたい。
せめて二上と府川がダブルのサブミッション攻撃などで
吉田を苦しめるなどすればよかったのかもしれないが
三人ともすっかりマジモードなのでそれは期待できなかった。

吉田がかなり厳しい攻めでグイグイ締め上げ
結局は府川を落とし勝ち抜いたが
つまりはそこまでしても今の府川はギブアップしないと
言うことなのであろう。根性はすごい!!
最近の府川の「強さ」は魅力的でもある。
が、このファイトスタイルを洗練していくのなら
ギブアップのタイミングも大切なのでは…とも感じた。
試合後の選手も客もその方がカタルシスがおおきいはず。
決勝戦(時間無制限)   M・アパッチェ  VS  三田英津子  VS  矢樹広弓  VS  吉田万里子
○マリー(4分27秒、ラ・マヒストラル)三田×
○マリー(4分47秒、片エビ固め)矢樹×              ※みちのくドライバーII
○吉田(10分11秒、変形チキンウイング・フェースロック)マリー×  ※吉田が優勝

勝ち残った4人が行う決勝戦。
これがホントの「レイナ・デ・レイナス」なのだろうが
メンバーに三田が入っているのでやはり楽しいカンジ試合の展開にはならず。
しかし、ラスカチョに敵意を燃やしているメキシカンのマリー
さすが怒ると怖いラテン系どうどう三田と対決!
「私がアルシオンを守る!」と浪花節的な印象すらうける。たのもしい…
実際にかなり押していたし本場仕込みのラ・マヒで勝ったあたりは
すこし感動もの。
しかもほとんど間髪入れずに、入ってきた矢樹をみちドラII
すごい勢い!

しかし、さすがのマリーも吉田のテクニックでリズムは崩され
最後は順当に吉田の勝利。

これで12月11日のタイトル戦の挑戦者になった。
吉田が挑戦権を得たことはすごくいいと思うが
この試合形式で挑戦者を決めるのはちょっと無理があったのでは…

本来奥津達がやったような楽しい試合がこの形式の持ち味のはず。
まあもし、AKINOが出ていて彼女がルールをうまく使って
勝ち残って挑戦権を得たりしたのであれば
この試合形式での選抜の意味も深くなったのかもしれない。
   
クイーン・オブ・アルシオン・タイトルマッチ(30分1本勝負)
<王者>                            <挑戦者>
○A・コング(16分58秒、片エビ固め)大向美智子×   ※裏拳。アジャが2度目の防衛に成功
レディース・ゴングで
アジャが持っていたらベルトが錆びちゃうと発言した大向。
ここは一気に気持ちをぶつけて欲しいが
やはり遠くからでもウエイトが落ちているのがわかる。

アジャもラスカチョ戦で痛めた肩のせいかちょっと元気がない。
今回はおたがいタイミングが悪かったカンジ。
SIONで大向が優勝したころにすぐにやって欲しかった。

試合はいまいちピリッとしない展開。
メインでしかもタイトル戦としては物足りない。
大向にはあえてアジャの肩を狙っていくような厳しさが欲しかった。
それがプライドかラスカチョに受けた怪我だからそうしなかったのか…

肩を攻めたからってアジャがギブアップするとは思わないが
そこから違った展開が出来たような気もするし
やっぱりそのくらいの「厳しい気持ち」がないとアジャには勝てないのでは…
    
試合後大向の「もう一回」との要求にも
「吉田とやったあとにやってもいいが今のままじゃ同じ」
と言われたのはまさにその部分なのではと思う。

気持ちという点では次の挑戦者、
(府川を締め落とした)吉田はわかっているようなので
逆にタイトルマッチは楽しみである。

アジャも体調をもどして「最高のアジャ・コングを見せる!」
と宣言していた。
 ※試合結果は週プロの試合速報を参考にしています。

今大会の私的MVP  :c・奥津

今大会の私的ベスト・バウト:第三試合(c・奥津、ASARI、矢樹広弓)

戻る