2000.11.19 アルシオン 後楽園ホール 午後6時30分開始(文中敬称略)

今年の軍団抗争の総決算とも言える
ハイパートリオ6人タッグワンディトーナメントが開催されたこの日
もう一つの目玉はJWPの日向あずみが初参戦し浜田文子とシングル対決があった。







 アルシオンではオープニングセレモニーの時に対戦カードを発表し
 その際、名前を呼ばれた選手は手をあげる。これは初めて観戦した客にも
 分かりやすい良い演出だと思う。
 しかし、この日初参戦の日向はタイミングがつかめず
 手をあげそこねてしまいあわてて小さく手をあげる。
 そして、しまったというカンジで笑ってごまかしていた(笑)
 日向のキャラが出ていて良かった。

  
第1試合
×リンダ・スター(10:24 前方回転エビ固め)○高瀬玲奈
 前回のホールでの同カードのシングルは非常に良い試合で
 高瀬もかなりリンダを追い込んだ部分もあった。
 それを受けてReDRAGリーダーGAMIが勝利を命じたこの試合。
 しかし、身長では負けてもリンダのキャリアからして
 高瀬に負けるとは考えずらい。(ASARIにだって勝つ実力者)
 ただ、現在の高瀬が勝てる可能性があるはリンダだけというイメージはある。
 デビュー以来60数連敗の高瀬としてもこの辺で初勝利が欲しいところ。
 
 ゴング早々得意の胴タックルでリンダを倒す高瀬。
 しかし、気合いが入りすぎているようで少々バタバタしたカンジ。
 
 

序盤リンダがペースをつかむと高瀬を攻めまくる。
高瀬も腕ひしぎなどに切り返す場面もあるが全体的にはせめられっ放し
個人的にリンダファンの私的にはこれはやばい展開と思ったとうり
最後は丸め込み合戦でスキをつかれたリンダが負ける。
GAMIは初勝利の高瀬をほめて「次は藤田愛に勝て!」とテーマを与える。
一方負けたリンダにはReDRAGメンバーの次の刺客PIKOとの対戦を表明。
身長及びパワー&テクニックという点でPIKOとならかなり面白い試合が予想出来る。
リンダはその実力のわりにはアルシオンで今まで目立てなかった存在だけに
ストーリーに組み込まれた一連の展開は(個人的には)勝負の行方以上に刺激的。
GAMIさまさまである。
第2試合
藤田愛(8:57 ファイアーバードスプラッシュ>片エビ固め)×バイオニックJ
藤田の入場時に欠場中のキャンディー奥津がロープをあげてそのままセコンドに付く。
前回のホールで藤田がタッグの直接対決でRED LYNXから勝利を奪い、
その正体である奥津に「CAZAIにもどって一緒にやろう」
と呼びかけられ以来その動向が注目だった。
その試合後からずっと欠場だったためどうなるのかがわからなったが
これがその答えなのだろう。

この日の藤田はその効果もあってか試合中の表情が実にいい!
試合中にこれだけ気持ちの伝わる表情が出来るのが
藤田愛の持つ本来の魅力なのだと再確認。
試合中の表情の魅力だけで言うとこの日の藤田は
私の今年観たレスラーではNo.1かもしれない。
第一試合で高瀬の次の標的とさせられたものの
バイオニックJを敗りひとまず実力をしめした藤田。
やっぱりレスラーは「気持ち」なんだなぁと思った。

奥津も藤田の勝利に喜びリングにあがり
ひとまず12/3のホールでキャンディー奥津として復帰する事をマイク。

しかし、体調は思わしくないらしく
あくまでその一試合だけで先は全く未定とのこと。
「キャンディー奥津をしっかり目に焼き付けておいてください」
という発言がちょっと気になる。
   
第3試合 ハイパートリオ6人タッグワンディトーナメント一回戦
(ReDRAG)GAMI・玉田・ PIKO
(19:42 アッパー掌底>片エビ固め)
(アルシオンメヒコ)ソチ浜田・× ファビー・マリー
今年の団体抗争の総決算の6人タッグ
トーナメント。
コミカルヒールのReDRAGと
メキシコ勢という試合前から
楽しい試合が予想されるカードは
実際にもトーナメントの試合
とは思えない実に楽しい試合。

定番のつながりコブラや
ジャンプしてPIKOに
手を組ませないソチ。

その後はメキシコ勢のルチャ
空中戦。

終盤ファビーがつかまり
チームワークがいいReDRAGが勝利。
第4試合 ハイパートリオ6人タッグワンディトーナメント一回戦
(VIP)○大向・下田・三田
(16:54 B3ボム>エビ固め)
(アルシオン正規軍)アジャ・吉田・×AKINO
結構シビアな闘いが予想されるこのカード。序盤から大向がつかまり攻められまくる。
ラスカチョのおねいさん達はどっしりかまえてるカンジ。もっと助けてあげてもいいのにぃと思う。
終盤大向とAKINOの勝負になるとAKINOは一度は大向の必殺B3ボム切り返したが二度目を喰らいピン。
第5試合
浜田文子(15分時間切れドロー)△日向あずみ

この日初参戦の日向あずみ(JWP)
個人的には以前から好きなレスラーの一人だったので
文子と闘うこのカードは実に楽しみだった。
いまの文子はアルシオン代表として外敵を迎え撃つに十分のポジション。
実力的にも体格的にも丁度いい。
しかし、12/3にアジャとアルシオンのトップのベルト、クイーンのタイトル戦が
控えている事を考えると意地でもここは負けられない。
普通ならキャリア的にも以前JWPの無差別級ベルトを巻いていた程の日向に
負けても別段大きな問題はないのだが、タイトル戦直前にいかなるシングル戦でも
負けていてはタイトル戦でアジャに勝ったとしても
クイーンのベルトの価値を下げてしまいかねないからだ。

入場前に集中する文子。
試合前にいつもより緊張していたようだったのは気のせいではないだろう。
   

はじめはお互い実力を確かめるように手四つの力比べ
JWPの選手は結構基本的な技を大切に試合を組み立てる傾向にある
日向もボストンクラブなどでじっくり攻めて行く。
序盤は静かなそれでいて緊迫感の有る展開。


中盤からは徐々に激しさを増し
お互い場外へのトペやムーンサルトも出す。
文子はアイコノクラズムを決め続いて
浜ちゃんカッターも繰り出そうとする。
しかし、浜ちゃんカッターは切り返されてしまう。
それではとラ・アヤキータと多彩に攻める文子。
仕掛けが早いのは勝利をあせったのかそれとも
15分という試合時間を考えてのものか…と思ったが
実はその理由は終盤に分かる。

文子の大技攻勢をしのいだ日向は
ゆっくりとペースを引き寄せていく。
技の数は少なくとも威力は十分。
効果的に攻めていくカンジ。
文子も攻め込んだ反動か、時間の割に消耗気味。
この辺日向はさすがに団体のトップをはっていただけの
ことはある。
終盤文子はなんとみちのくドライバーを日向に出そうとした。さすがに切り返されてしまったが…
もちろんそれが日向の必殺技と知っての事だと思うがこれは非常に興味深い。
いまままでオリジナルということにこだわっていた文子があえて相手の技を使う(しかも終盤の決め技とて)
というのはそこになんらかのメッセージを感じる。それは日向に対してだけのものだったのか
12/3に控えたアジャ戦も視野に入れたものなのか…
つまりはもし、みしのくドライバーで日向からフォールを獲れればそれは日向に対する宣戦布告でもあり
アジャ戦を前に今までの文子に足りないと思われた「なりふりかまわず勝ちに行く姿勢」を示すことにもなる。
まあ、切り返されてしまったことであまり試合の中では印象には残らなかったが
個人的には気になった所である。
残り30秒のコールに必死に
文子は力をふりしぼり
ヘッドバッドから旋回式ライガーボムと
底力をみせるもゴング。

試合後日向はマイクを取り
文子をライバルと認め
これからもアルシオンに参戦していく事を
表明。
文子もそれを受けるも
その前にしなければいけない事として
タイトル戦への意気込みをマイク。
アジャが出てきて
「お前がただの出来の良い新人なのか
アルシオンを引っ張っていく器なのか
しっかりたしかめてやる」と締める。


   
第6試合 ハイパートリオ6人タッグワンディトーナメント決勝戦
(VIP)大向・×下田・三田(12:36 アディオスアミーガ)(ReDRAG)○GAMI・玉田・ PIKO
今年の総決算のトーナメントはやはり事実上今年のアルシオンを
まわしていたReDARGとVIPの二チームによる決勝。
VIPは前試合と違うコスチュームで出てくるあたりがさすが
ビュジュアルユニット。
結局はReDARGの優勝で試合後もGAMIが今年のMVP宣言するも
話題や活躍からするとその通りだったりするので
素直に拍手。
最後悔しがった下田がラスカチョでのツインスタータイトル戦を控え
得意(笑)の
「本物の女子プロレスを教えてやる!金網でもなんでもやってやるよ!」と
意気込むも
「うちらそんな怖いことせぇへンの。ほな、さいなら!」と
異常に悔しがる下田すかしここでも一本。(^^)